どうする？

目の前に壁があって、それを何とかしなけりゃいけない時、どうする？

目の前に壁がある。
決して脆くはない壁だ。

だが、壊そうと思えば完全に壊せないまでも
その向こうが見えるかもしれない力がある？

お前ならどうする？

オレは今一番これに迷っている。
この壁は決して厚くはない。
むしろ壊れやすいかもしれない。
俺がやること(成果物)で壊す事も可能かもしれない。

しかし、この壁が、この壁が壊れない。壊せない。壊す事ができそうにも無い。

俺はこれを無視して全力でぶっ壊すべきなのか？
それとも壁を壊さず回り道をすべきなのか？

システムを運用するに当たり、手順は必要である。
しかし、この手順は今まで目視と経験則と知識と自分のノウハウで
個人の中に収められており、それを伝承というべきか
見て覚えさせて、次へ伝える方式に嫌悪感が増す。

あやふやだ。特定個人が居なければ成り立たない運営はあるべきではない事は
誰にもまして理解している。
そのような事は無くなってしまう方向に進むべきだ。
数年前にも似たような状況が有り、周りの意見も参考にした、と思っていた。
オレはそこで躊躇いなく全力でその壁をぶち壊した。

結果、特定個人との人間関係にヒビが入った。
けど、一瞬風通しがよくなったような気もした。
しかし、それは気がしただけであり、その段階で実際には
オレよりも長い事携わっているその人に、その後の案件が行って、
それをそこでストップさせられて飼い殺しのような状態にさせられた事もあった。
参考に聞いた周りの声は、特に何も助けてくれはしなかった。
窓際ではないが、それに近いところまで追いやらされそうな状態にはなった。

入り口が1つしかないのに、そこを遮られるとその中に居るものは窒息死してしまう。
辞めるという言葉が毎日頭の中をよぎった日々だった。

あの時は、その数ヵ月後新しい上司が来て、形勢は一気に逆転した。
塞いでいた口は取れ、逆にオレがそこを塞ぐ口になるように取って替わった。

がしかし、壊れた人間関係は修復は出来ない。
小さな綻びはやがて侵食され、二つに裂くまで大きな歪になった。

で、いまだ。
目の前に壁があって、それを破らなきゃいけないならオレは全力でぶっ潰す？
ここで全力で壁を潰して、この先どうなるのか？、二の轍を踏みやしないか？、
果たして結果的にあの時のような大逆転には期待できないという自分の心内と、
先任者の、そもそもあと１年半ぐらいの寿命のシステムにそこまで手間をかけるのか？
という、聞く人が聞けばしごくまっとう(かもしれない)な意見に従うべきか？

意見がぶつかり合って、めまぐるしく動いている。
悩むが答えは出ない。
明確な答えが出ない。
決断が出来ない。
こうすれば良いと心の中で断定できない。

どうする

このままで良いはずがない

原因もわかっている

成すべき事もわかっている

まだ袋の口からは光が入ってくる

光はまだ見える

口を狭められるのは嫌だけど、何もしないで待つのはもっと嫌だ。

けど、何もしないのはもっと気にくわねぇ、それを許せねぇ

ゆえにその口に全力でぶつかる

とりあえず、全力でぶつかる

小細工はいらねぇ。根回しもいらねぇ。

目の前にある壁を、その壁をただ壊す、それに全力を注ぐ

オレの中の決断にそれを刷り込ませる